A limit of mere power@徳島支部
当ブログでは、マリーンズの福浦選手と新庄剛志さんと阪神を応援してます。  荒らしコメがひどいので、画像認証を入れました。 お手数をおかけします・・・
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明日の見えない中で 第78話
1回戦の西強戦に勝った俺たちはその後も順調に勝ち進み、今日はいよいよ決勝戦。

相手は、同じ地区のパワフル高校。

「パワフル高校か・・・」

試合前、ベンチで試合に備えていると猛田がふと呟いた。

「ん?パワフル高校がどうかしたか?」

「ここには・・・昔のダチがいるんスよ。まだ試合が始まるまで時間ありますし、向こうのベンチに行っていいっスか?話したいことがあるんスよ。」
いつになく神妙な顔付きな猛田。

でも、さすがに試合前に揉め事は起こさないだろう。
そう思い、俺はパワフル高校側のベンチに行く事を認めた。

~~パワフル高校側ベンチ~~

「東條くん、今日も頼むよ。」

「でかいの期待してるぜ~?」

「・・・無論だ。期待してもらおう。」

試合前、パワフル高校の面々がそう言いながらリラックスしている所へ割って入る猛田。
「よう、東條。久しぶりだな? ・・・そして座子川、おめぇも出世したもんだな。つい数ヶ月前にはあんな事をしてた奴がパワ高の1番打者なんだもんなぁ?」

その言葉と表情に、座子川は少し怯えたような顔を見せた。

「・・・猛田か。こいつが何か悪い事をしたのなら謝るが・・・試合前に相手のベンチに来るのはマナー違反じゃないのか?」

「堅い事言うんじゃねーよ。お前はやっぱりその格好が一番似合ってるぜ。」

「言いたい事はそれだけか?・・・まあいい。俺をこの場所に呼び戻した事を後悔させてやる。」

「せいぜい言ってろよ。今日こそおめぇに勝ってやるからな!」
そう吐き捨てて、猛田はパワフル側のベンチを去った。


今日の両校のオーダーはこんな感じ。

    先攻 パワフル    後攻 帝王実業

1番  座子川 レフト     砂原      センター
2番  森野  ショート    キャプテン君  ショート  
3番  結城  センター   杉村君     ファースト
4番  東條  キャッチャー 猛田       サード
5番  秋山  セカンド    俺        セカンド
6番  松田  ピッチャー  友沢       レフト
7番  鈴本  ファースト  浦原君     キャッチャー
8番  土田  サード     矢部君     ライト
9番  井手  センター    北海      ピッチャー

パワフル高校は正捕手の北条が怪我をして試合に出られないので普段はサードを守っている東條がマスクを被っている。
これはチャンスなんだろうか?

いよいよ、決勝戦の幕が開けた。

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明日の見えない中で 第77話
~~延長11回の裏、西強高校の攻撃 スコア2-1~~

同点になった後は両者譲らず、試合は延長戦に突入した。

だけど、11回の表に西強の4番手永倉から6番の浦原君がレフトスタンドへホームランを放った。
試合が硬直してただけに、この一点は大きいぞ!

そして、11回の裏、帝王実業のマウンドには2番手の北海。
8回でマウンドを降りた久遠に代わって9回からマウンドに上がっている。

この回の西強高校は5番の斎藤からの攻撃。
だが、西強らしかぬ初球打ちでショートゴロ。

「バッターは、6番、レフト、原田君。」

「さあ、来い!」
打席に入るやいなや、マウンド上の北海に向かって叫ぶ原田。

「ほたら、お望みどおりいきまっせー!」
振りかぶり、原田に対して第一球を投じる。

浦原君のミットにおさまり、審判がストライクのコールをあげる。

腕の位置は今までより高い。
この春の大会にあわせて今までのサイドハンドからスリークオーターに変えたのだ。

それによって球威が増し、コンスタントに140キロ近いボールが行くようになった。

変化球は今の所チェンジアップとスライダーが試合で使えるレベル。
他は変化する確率が低かったりで、使えるメドは立ってない。

2球目も速球。
痛烈な打球となって飛んでいくが、サード真正面。

猛田が体で止めて一塁へ送球し、2アウト。

「7番、ファースト、グスタフ君。」

2アウトとなって、打席には7番のグスタフが入る。

初球、2球目とスライダー、真っ直ぐでストライクを取る。

(よし、追いこんだ。 北海、次はアノ球で行くッスよ。)
追いこんだ後、打者のグスタフに考える時間を与えないためにすぐに三球目のサインを出す浦原。

そして、サインが出されて第3球を投じる。

まるで速球のようなスピードで進み、打者の手元で急激に減速する。
決め球であるチェンジアップである。

その決め球にグスタフのバットが空を切った。

「ストライク!バッターアウッ!! ゲームセット!」

俺たちの世代になって、初めての甲子園での勝利となった。

~~試合終了後 選手移動用通路~~

「よっしゃぁー!!勝ったぜ!!」

「このまま優勝しちゃいましょうぜ!先輩!!!」

キャプテン君と猛田が大声ではしゃいでいる。
でも、俺だって嬉しい。

なんたって、あの西強に勝ったんだから。
去年は後一歩の所だっただけになおさらだ。

と、勝利の余韻に浸っていると

「ここにいたか。」
声の主は西強のキャプテンである清本。

「今回は不覚を取ったが・・・次はこのようには行かない。我がチームに勝ったのだから、無様な負け方は許さんぞ?」

清本の言葉はあくまで今回の負けはたまたまだ、という言い方だが、これは彼なりのエールなのだろう。

「分かってるって、お前達の分まで暴れてきてやるさ。」
だから、俺はそう答え球場を後にした。

よし、まずは初戦突破だ!


明日の見えない中で第76話
グスタフの速球がミットに突き刺さる音が聞こえる。

しかし、判定はボール。
これでカウントは2-3。

さっきまでと違ってあまり厳しい所にこないからバットに当てることはできるけど、一応今までの変化球も頭にいれとかないと三振するからな・・・
・・・でも、こんな中途半端なスイングじゃ当たってもヒットにはならない。

それどころか下手したらせっかくのチャンスを潰しかねないし。

よし、狙い球を絞って・・・

・・・来た、カーブだ!

思いっきりバットを振る。

快音を響かせ打球は一、二塁間を抜けていく。
いいスタートを切っていた杉村君が生還する。

ここで珍しくライトの矢倍の送球が乱れ、バックホームした球は大きく三塁側に逸れていく。

それを見て、バッターランナーである水野は二塁へ向かう。
だが、サードの清本がそれをカットし二塁へ送球!

(しまった!!)

そう思ったときにはすでに遅し。
ショートの服部が送球を受け取りタッチしてアウト。

そう、これは西強高校の策略だったのだ。
暴投の様にみせカットの人に送球してランナーをおびき出し、アウトにする。

だが、カバーが一瞬でも遅れればそれこそピンチを広げてしまう危険なプレー。
普通はやらないのだが、さすが西強といったところか。

ここで西強はピッチャー交代。
グスタフはファーストに入って、ファーストの山南がマウンドへ。

去年は抑えを務めてたから、ここは追加点を与えないために交代といったところか。

結局、この後5番の猛田はフォアボールで出塁したが、6番、7番と打ち取られてチェンジ。
よっし、同点だ!

明日の見えない中で 第75話
~~4回の表 帝実の攻撃 スコア0-1~~

この回の攻撃はトップの砂原から。

この回まで、うちは一人のランナーも出ていない。

一方、西強の方はここまでのすべてのイニングで得点圏にランナーを送っている。
ここまで久遠が一点でふんばっているのが奇跡なくらいだ。

「ストライク、バッターアウッ!」
この回の先頭である砂原であったが、三球三振に倒れる。

(くっ・・・アイツはいくつ球種があるんだ?)
そんなことを考えながらベンチに引き返す砂原。

まさに変幻自在というほかないマウンド上のグスタフの投球。
落としてきたかと思えば、打者の手元で僅かに変化し芯を外してくる。

かと思いきや人をくったような緩いボールでストライクを取ってくる。

変化自体はカーブ以外はそれほどでもないのだが球種が多いが故、狙い球を絞れない。
狙い球を絞れない以上、ヒットを打つことすらままならない。

こういうときはキャプテン君や浦原君のような来た球を打つタイプの打者に期待したいんだけど、ランナーが出ないことにはどうしようもないしな・・・

そうこう考えてる間に、キャプテン君がセカンドゴロ、杉村君がライトフライでチェンジ。

うーん、やはり相手が疲れてくるのを待つしかないか。
そう思いながら守備につく。

・・・守備につく時、ベンチに引き上げるグスタフが何か言ったように聞こえたのは気のせいかな?
少なくともうちに対する嫌味ではないと思うんだけど、なんか気になるな・・・

~~7回の表 帝実の攻撃 スコア0-1 ノーアウトランナー二塁~~

その後は両者得点が入らず。
久遠は相変わらず毎回得点圏にランナーを置くが、粘り強く投げて何とか抑える。

一方の西強のグスタフに対して5回、俺がようやくチーム初ヒットを放って、7番の友沢も打って得点圏にランナーを送っただけに同点にしておきたかったんだけど・・・

この回は先頭の杉村君がレフトオーバーのツーベースを放つ。

・・・ここを逃したら、もう次はない。
西強はグスタフ以外にも強力なリリーフ陣を持ってるわけだし。

「TIME!」

と、ここでマウンド上のグスタフがタイムを要求した。
すかさず、キャッチャーである新見がマウンドに行く。

~~マウンド上~~

「グスタフ、どうした?」
キャッチャーの新見がグスタフに問い掛ける。

「ドウシタダッテ?ドウモシナイサ。タダ、もうアノ監督の投球ノ指示を無視して全力で行くカラ気持ちの準備をしてもらおうと思ってナ。用件はそれだけダ。」
その問いかけに対して、グスタフはそう答えた。

「・・・どうなっても知らねぇぞ?」
そういい残して戻っていく新見。

~~で、ホームベース上~~

一体何の話だったんだろ?
そう思いながら構える。

マウンド上のグスタフがセットに入り、その左腕からボールを投じる。
傍目から見ても、先ほどまでとは全く違う球威でミットめがけてくるのが分かる。

俺は思わず見送った。

審判のストライクのコールが響く。

・・・なるほど、今までは全力で投げてなかったって訳か。
こりゃ厳しいぞ・・・

明日の見えない中で 第74話
~~3月半ば 舞台は甲子園球場~~

・・・結局、久遠と友沢の間に亀裂が入って1ヶ月、2人の関係は未だに良くなる兆しすら見えない。
そりゃ、尊敬していた先輩があんな形で打者転向なんて久遠にとっては信じられないのかもしれないけど・・・

そのせいなのか、部内の空気はあまり良くない。
こんな雰囲気じゃ・・・

でも、だからって気の抜けたプレーは出来ない。
頑張らなくちゃ!

今日の相手は四国地区代表の西強高校。

1回戦からこんな強豪校と当たるくじ引くって、俺、運悪いのかな?

そんなことを考えてていると、両校のオーダーが発表され始めた。

「先攻、帝王実業。 1番、センター、砂原君。センター、砂原君。背番号8。2番・・・・」

そんな感じで次々と名前が読み上げられていく。

うちのオーダーはこんな感じ。

1番 砂原        センター
2番 キャプテン君  ショート
3番 杉村君     ファースト
4番 俺        セカンド
5番 猛田       サード
6番 浦原君     キャッチャー
7番 友沢       レフト
8番 矢部君     ライト
9番 久遠       ピッチャー

秋とはメンバーは入れ替わってないけど、打順が大きく入れ替わってる。
俺も初めこのオーダー見たときはびっくりした。

友沢の野手に変わってからの練習は凄まじいものがあったし、もともとクリーンアップ打てる打力があるのに7番なんだもんな~。

「続いて、後攻、西強高校。 1番、センター、永倉君。センター、永倉君。背番号9・・・・」

続いて西強のメンバーが読み上げられる。
去年のメンツから沖田、近藤、土方が抜けたとはいえ、相変わらず強力であることには変わらない。

「・・・7番、ピッチャー、グスタフ君。 ピッチャー、グスタフ君、背番号1。」

・・・え?グスタフだって!?
去年わずか15歳でオリンピックのオーストラリア代表に選出されて話題になった(登板機会は結局なかったらしいけど)あのグスタフか!?

なんで西強にいるんだ?

「野球留学で去年からいたんだとよ。怪我で夏、秋の大会には出てなかったらしいが。怪我が治って本調子となれば・・・・まったく、嫌になるぜ・・・」
とは浦原君。

「しっかしまあ、なんで西強に来たんだかねぇ?そりゃ名門校であるのには間違いないけど、調べてみたらアイツが前にいたオーストラリアの学校だって悪くないんだぜ?」
キャプテン君もそう言う。

西強にこんな隠し球がいたなんて、さすが松平監督というべきか・・・

でも、どんな良い投手だって絶対一度はチャンスがあるはずだ。
それをものにするぞ!

試合直前、俺は皆を呼んで円陣を組んだ。

「みんな、初戦からきつい試合になるけど、勝てない相手じゃない。行くぞ!皆! 帝実ファイトーーー!」

『よっしゃぁーーーー!』

そして、グラウンドへと散っていく。

俺たちにとって3度目の甲子園が幕を開けた。


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プロフィール

みそ田楽

Author:みそ田楽
期間限定のつもりでしたが、普通に使ってますww

画像はフワ麦さんより頂きました~。

年齢 18
大学1年で工学部所属。

毎日更新は・・・ネタがないとしんどいのです。
時折更新できない時があってもご了承ください。

理系なのに、得意科目は歴史という人間。
苦手科目は・・・数学と理科。


趣味 パワプロ
    野球

好きな食べ物 カレー、らーめん
嫌いな食べ物 漬物(キムチ以外)

好きなプロ野球選手 ロッテの福浦選手。

新庄さんはもちろんですが、もう選手じゃないので・・・
引退したのが残念でなりません。

好きなチーム 阪神、ロッテ、旧近鉄!

基本のーてんき人間ですが、まれに鬱というかなんか・・・なことになったり、ちょっと暴走したりします。

まあ、人間ですし。
そういう記事を書いてたといても暖かく見守ってやってくださいな。

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